教え

今朝目が覚めて、時間が知りたくてテレビのリモコンのスイッチを押した。

Eテレの「こころの時代」って番組が映った。

 

禅僧の「ティク・ナット・ハン」という方が静かに話しておられるシーン。

 

一瞬で話に引き込まれて、気付けば布団の上で姿勢を正して聞き入ってた。

 

 

「生きるってしんどいな」って強く感じていた時には、早くこの生が終わらないかな‥って思っていた。(まあ、今でもたまに‥)

死んだら、無になれるのだからと。

 

でも、死は無ではないらしい。

 

全ては変わりゆくもの。

海の水が水蒸気になり、雲になって、雨粒に変化してまた私たちに降り注ぐように。

 

死して消え去った様に感じても、形を変えてそばにいる。

 

これは実際、私も感じる。

身近な人を亡くしたとしても、心に思うことによって傍にいる。

 

敬愛する「人」としての存在は形を変えてしまったけれども、その人の伝えた思いなんかは沢山の人の心に届いている。そして形を変えながらまた次々と魂を持って伝わっていく。

 

そう思うと、変わりゆく事や別れなんかが、少し落ち着いて受け止められる気がしました。