読んだ

 

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)

 

 この人の作品を読むのは3冊目。 

どれも映像が目に浮かぶような描写で、筆致が優しく、読後感がいい。いつも優しい気持ちに包まれる。

 

長いトンネルを越えて、偶然の出会いで見つける岬の先端の喫茶店。

気持ちを込めた美味しいコーヒーと、心に響く音楽。

店主の女性との触れ合いを通して、訪れた人が優しさに満たされ、人生も変化していく。

 

なんとなく、私のブログも将来こんなふうになれたらなと思った。

 

ふと訪れて下さった方が、楽しい気持ちになってくれたり、来てよかったと思ってくれたり。

なんか元気出ないから、あっこさんとこに行こうかな‥みたいに。

 

「生きるって、祈ることなのよ」

「人はね、いつかこうなりたいっていうイメージを持って、それを心の中で祈っている時は生きていける。夢や希望を無くして、祈るものがなくなると、つい道を誤ったりするものよ」

「いろいろあって自分の未来に夢も希望もないんだったら、他人の未来を祈ればいいじゃない。そのために行動していれば、人はそこそこステキに生きていけるのよ」

                              (本文より)