きよしこ
吃音。
言いたいことがスムーズに言葉にならない少年。
もどかしくて暴れてしまう時。
どうせ伝わらないと諦める時。
恥ずかしくて黙ってしまう時。
でもやっぱり伝えたい、と思う。
ちゃんと思いを言葉にして、たどたどしくても表現したい。
自分のせいじゃなく、でもどうにもならないものを背負うことがある。
そんな現実を悲しみ、恨み、絶望し、でも現実は容赦ない。
応援や励ましはいらない。
ただ、そばにいる。心配して見守ってる。
それが「きよしこ」
「それが君の本当に伝えたいことだったら、伝わるよ、きっと」きよしこの言葉。
身振り、視線、症状、時には発作でさえが言葉のないもののサイン。
受け取りたい、知りたい、わかりたい。
「わかってほしい」と「わかりたい」、何とかわかり合いたい。